資産運用・投資

米国ハイイールド債券ファンド

こんにちは。元金融マン投資家の甘栗太郎です。

SBIのiシェアーズ米国ハイイールド債券インデックスファンド(年4回決算型)を少額買いました。

SBIのHPより(以下同じ)

格付BB以下のジャンク(ゴミ)債券を集めた投資信託です。私が金融機関で債券ディーラーだった時は絶対買わなかったし、買えなかった債券です。

社内規定では格付け BB以下の外国債券は対象外で、買っていたのは格付AA以上の債券でした。具体的には米国・ドイツなどの国債、優良企業の社債です。

ハイイールド債券ファンドは組み入れ債券銘柄が分散されているものの、各銘柄のデフォルトリスクはそれなりに高く、危険です。

今回買った理由は最近の株価の上昇で、持ち株全体の配当利回りが下がったのを補うためで、7%程度の高い分配金が期待できそうです。

また、信託報酬0.1438%は、ハイイールド債券ファンドの中では安めです。

今年2月に新規設定されたばかりで、純資産はまだ3億円以下です。

今は米国金利が高止まりしているため、リスクの高い低格付債券でさらに利回りの上乗せを狙うよりは、安全な米国債や高格付社債を買うのが王道です。ハイイールド債券を買うベストなタイミングでは無いし、そもそもリスクが高いので、一般的にはおすすめできません。

米国景気が悪くなると、ハイイールド債券はデフォルトが一気に増える懸念があります。

最近の傾向としては、デフォルトが増え、社債スプレッド(リスクにあわせた上乗せ金利幅)は減っています。

反面、米国金利が下がれば、債券価格は上がりますから、ハイイールド債券の価格も他の高格付債券と共に上がる可能性がありますが、どう転ぶか分かりません。

高利回りを求める場合に選択肢の1つになると思いますが、ある程度失なっても良い、無理の無い程度にとどめるべきでしょう。

それでは、また。

幸せな投資生活を!