こんにちは。元金融マン投資家の甘栗太郎です。
ガソリンスタンドにガソリンを入れにいきましたが160円に近くて驚きました。
給料は上がらないのに物の値段はあがっていますね。
さて、今回は甘栗太郎が昨年からエネルギー関連企業や日本の大手商社に注目していた理由について書きたいと思います。
地球温暖化(脱炭素)がテーマです。
地球温暖化対策(ESG、SDGs)の影響を連想して株式投資に活かす
世界各国は地球温暖化を止めるために2050年までに脱炭素(温室効果ガスの排出ゼロ)を目指しています。最近は脱炭素を表すESG(環境・社会・ガバナンス)、SDGs(持続可能な開発目標)の専門用語を見かけると思います。
しかし、火力発電を急にやめて風力発電や太陽光発電に切り替えるのは無理があります。また、原子力発電だと別のリスクや問題が発生します。
今はまだエネルギーを脱炭素に移行し始めたばかりというか、実態としては石油や石炭の消費はそれほど減っていません。
既に天然ガスは二酸化炭素の発生が少ないクリーンエネルギーとして6倍に高騰しています。また、ガスと同じく石油もそれなりに上がってきています。油田開発に対する貸付が停止され、昨年2020年4月の原油先物マイナス価格による破綻もあって供給が細っています。O P ECプラスによる減産も効いてますね。
昨年、甘栗太郎は日本の大手商社は原油や天然ガスの権益で有望と判断しました。また、米国のガスパイプライン運営企業などもコロナショックによる株価急落からの回復途上だったので数回に分けて投資しました。
甘栗太郎は雑誌、有料情報、インターネット、書籍など色々な情報源から情報を得ていますが、その中の1つに脱炭素問題があり、それが投資への大きなヒントになりました。もともとコロナ禍の前からこれらの銘柄に少し投資していたことも判断ポイントとなりました。
以前、機関投資家として働いていた時、毎日の早朝会議で為替相場(米ドルなど)やWTI原油価格などの指標を発表する立場でした。こういった経験がプラスに働きました。今でも毎日チェックしています。
当時の会議では何故この今の価格・相場なのか理由を述べなければならず、正直言って特に理由が無い場合があり、ヒヤヒヤしていました。突っ込んで聞いてくる意地悪な上司や同僚もいました。海外でテロがあったとか、米国雇用統計の数値が予想より悪かったとか、正当な理由があれば良いのですが・・・。でも今となっては良い思い出ですね(笑)。当時は原油価格が上がろうが下がろうがだから相場なんだろ?、需給バランスに理由なんてないよって本心では思っていましたが、それなりの理由を考えるのは結構良い訓練になりました。
エネルギー関連企業への株式投資はこれからも有望か?
では、これから新規に投資するのはどうでしょうか?
まだチャンスはあると思います。日本の商社は以前から超割安でしたし、上がった今でも割安です。でも私個人は投資済みなので追加投資は考えていません。むしろ、まだ商社は売っていませんが米国のガスパイプライン運営企業の株は一部を売って利益確定済みです。
資源価格は、需要が増えて価格があがれば、いつか供給も増え、時間差はあっても結局はある妥当な価格に落ち着くものだということを理解しておく必要があります。妥当な価格というのは、産出や運搬などに掛かる全コスト+リスクに見合う利益です。
甘栗太郎は予言者では無いので今後のことは分かりません。また、新型コロナが収束するのかとか、産油国の政治的な要因なども絡んでくるでしょう。ロシアとかの動きも気になります。
分かっていることは、
①以前の原油価格は1バーレル150米ドルくらいまで上がり、しばらくは100米ドルくらいだったので、今はそれより安いということ
②脱炭素は特にヨーロッパでは喫緊の課題で方針が変わる可能性は低いこと。このままだとイタリアのベニスや、オランダは水中に沈むようです。油田開発向け融資はヨーロッパの銀行では出にくいでしょう
③油田開発はすぐできる訳ではなく、5年、10年とかかること
です。産油国は以前のように少なくとも100米ドル以上には戻したいんでしょうね。今、80米ドルくらいなので、あと20米ドルですね。
また、続きを書きます。
それでは、また。
幸せな投資生活を!