こんにちは。元金融マン投資家の甘栗太郎です。
新型肺炎(新型コロナ)のために自粛生活を強いられています。
皆さまの仕事にも様々な支障が生じていることと思います。
私が前職の金融マンだったころのお客様の中には、会社経営が厳しくなっている方が沢山いらっしゃいます。
結婚式場経営とかホテル経営とか。
製造メーカーでも週休3日制とか4日制とか。
雇用調整助成金が延長されて、何とかがんばっておられますが・・・。
たいていは、会社経営をしながら、個人でそれなりに資産を築いている人が多いんですが、中には厳しい状況の方もおられます。
やはり、経営者であれ、サラリーマンであれ、こんな時にある程度の生活資金(現金)があったり、投資収入があると心強いのは間違いありません。
なので、私たちは不安で押しつぶされるのではなく、投資家としてはチャンスととらえるべきです。
資産を守ることは大切ですが、このチャンスを活かして資産を増やすことが大切です。
もう10年も前のことをお話します。
2011年3月11日に起こった東日本大震災は津波や原発事故を伴った悲惨で痛ましい災害でした。
その日、私は休暇中で大人しく自宅に居ました。
横になって、うとうとしていましたが、その時ズドーンと突き上げるような揺れを感じました。
テレビをつけて状況を確認し、地震だと知りましたが、最初は状況がわかりませんでした。
しばらくすると原発の白煙が映しだされました。
情報が錯綜してました。
絶対的に安全なはずの原発が燃えているようです。
で、この時に自分は投資家としてどうすべきか考えました。
株価は徐々に下がっていきました。
夕方になれば海外勢の活動が始まって、さらに日本株が売られるだろうと判断しました。
J-REIT(上場不動産投資信託)の分配金利回りは今は年3.4%程度ですが、その時は株価が下がったため、銘柄によっては分配金利回りは9%を超えていました。
9%の分配金は明らかに異常でした。
急いで銀行に行ってお金を引き出せる限り引き出し、翌日は割安になった日本株やJ-REITに突っ込みました。
私は日本の復活に賭けました。
後で知ったことですが、原発はメルトダウンを起こしており、今でも後処理は続いています。
株価急落はすぐに終わって急激に戻したので、結果としては大きな含み益を得ることができました。
状況をもっと見極めてから投資しようと躊躇していれば、チャンスを取り逃がしたでしょう。
私は2008年のリーマンショックでダメージを受けていたので、これが復活のチャンスとなりました。
沢山の人が津波で亡くなっており、そんな時に株式投資をするのは不謹慎だったかも知れませんが、あくまで投資家として決断しました。
常に投資家としてアンテナを張りましょう。
そして、情報を集めて勝算ありと判断できれば投資しましょう。
次回、また続きを書きます。
それでは、また。