こんにちは。元金融マン投資家の甘栗太郎です。
今日はダイヤモンド社刊「FIRE最強のリタイア術」について書きたいと思います。
「FIRE 最強の早期リタイア術」の概要
FIRE実践の第一人者が30代での早期リタイアについて書いた自己啓発書、投資本です。
最初は作者の子供時代の極貧で可哀想な境遇についてです。
作者は子供時代の経験をバネにエンジニアという稼げる仕事で収入を最大化し支出は最小化します。
投資リターンで生活する「働かない人生」を選択します。
FIREで最も大切なこと
最も大切なのは貯蓄率。
FIRE達成までの期間は貯蓄率に依存します。
効率良く沢山稼ぎ、収入を最大化させることは、もちろん大切。
でも、支出を抑えて最適化し、できるだけ投資に回すことの方がもっと大切と説いています。
好きな事は後。まずはお金を追いかけろ!
作者は心から好きなことをすれば、お金は後からついてくると期待するのは危険と言います。
好きなことは早期リタイア後でもできるのです。
最初は、私にとってはショッキングで偏った考え方と思いました。
だって、好きなことでお金持ちになれるなら、それがベストだと思うから。
でも早くFIREするという意味で、それはそれで正しいんだと思います。
そもそも大好きなら早期リタイアしなくて良いですからね。
4%ルール(資産運用)
もし、1年間の生活費が投資元本の4%以内であれば、リタイアしても95%の確率で30年以上に渡り、老後資金が底をつかないという法則です。
高利回り資産で運用し、長期的には低コストのインデックスファンドを中心に運用します。
年間支出の25倍のと投資資金があれば、早期リタイアできる計算になります。
生活費が年200万円なら5000万円必要ですね。
年400万円なら1億円です。
現金クッション
4%ルールは95%が成功する反面、5%の確率で失敗する恐怖がありますが、それを補強できるのが、現金クッションです。
全てを投資に回すのではなく、現金も一定割合持っておき、株価暴落などの有事に備えることを提案しています。
そして、暴落時に資産を売却するのではなく、むしろ安く資産を購入する有用性を説いています。
感想
興味深い内容でした。
さすがに誰にでも簡単にできるとは思いません。
だって、支出を減らし運用に回して5000万円とか1億円とか貯めるのって、そもそも簡単では無いからです。
でも、仕事がつらい人にとっては素晴らしい福音書です。
実行するには、それなりに厳しい自制心、規律が必要ですね。
リタイア後も好きなことで少し稼ぐつもりなら、ゆるーく「サイドFIRE」という手もあります。
ネット見ていると2000万円とか結構少ない投資元本でFIREしている人もいますが、私はゆっくりで良いと思っています。
是非、本書の一読をお薦めします。良い自己投資だと思います。
それでは、また。
幸せな投資生活を!